毎年木育の授業をボランティアで行います
近年は食育という言葉も一般的に定着しているように、施工会社ならではの「木育」の授業を文科省のキャリア教育の一環としてボランティアで、毎年11月頃に小学6年生のお子様に行ってまいりました。木の大切さと建築業の将来の有望性とやりがいをお伝えできるよう、尽力いたします。
木材が出来上がるまでの工程を学ぶ場
木材が出来上がっていくまでには、気が遠くなるほどの長い年月を必要とします。木を植えて成長するまで長年待ち続け、その木を伐採して加工することで木材となり、それが普段子ども達が使っている鉛筆・机・椅子・住宅へと姿を変えていきます。
木がなくなってしまわないよう、植林と伐採は並行して行う必要があり、この課題はすでに飛鳥時代においても木材不足という形で現れていたほどです。このように林業と建築業の大切さと課題などをありのままにお子様に伝え、木でできた製品の大切さを学んでいただけましたら嬉しい限りです。
建築業の将来性と木工の楽しさをお伝えします
日本の建築業への需要は今後も大きく伸び続ける傾向があり、有望な成長市場です。一方で職人の確保が課題となっており、建築業界全体の高齢化は解決する必要があります。
その鍵を握るのは日本の将来を担う子ども達であり、建築業の楽しさややりがいなどを現場を知る立場の人間が伝え続けることによって、建築業界への憧れが子ども達の間で広がってくだされば嬉しい限りです。建築の楽しさを伝える一環として、授業では大工さんの工具箱のような筆箱をボンドで組み上げる体験を行っており、その手作りの筆箱を子ども達にプレゼントしています。
普段何気なく使っている木製の箸や、踏み締めて木の温もりを感じているフローリングなど、生活において身近になり過ぎてどのような苦労を重ねてそれらの製品が完成しているか、見逃しがちになってしまうこともございます。
木が苗から成長するまで相当長い年月が必要であり、それを木材にして加工して製品化するということのありがたみを、小学6年生のお子様達にお伝えする木育というボランティア活動を毎年11月頃に開催してまいりました。同時にかんながけ体験や筆箱の製作などといった実習を通して建築業へのやりがいと楽しさもお伝えしてまいります。